チーズ工房IKAGAWAについて

牛のリズム、自然のサイクルに沿ったシンプルな酪農がしたいな。
素材の味を活かした、また食べたくなるチーズ作り。
人や動物、環境が無理なく、持続可能なかたちを創りたい。

千葉県いすみ市は、太平洋に面した外房地域です。
伊勢海老をはじめとする魚介類、ホタル、トンボやイノシシなど、沢山の生き物が住んでいる自然豊かな環境に、2007年オープンのチーズ工房IKAGAWAはあります。

放牧されているジャージー牛たち

牛がいる、草を食べることで農地がきれいに保て、牧草を作ることで村も美しくなる、なにより牛が草を食む姿は心地いいです。
一年中青草が食べられる温暖な土地を活かして、365日放牧することによりのびのびでき、足腰丈夫な牛さんたちです。 

スイスで行われる草のみの酪農を手本に、自分たちで育てた草のみを食べさせており、自給飼料100%です。
牧草をたっぷり食べている牛から搾る牛乳は、コクがありスッキリとした後味です。
このジャージー牛乳のコクがギュッと凝縮されたうまみのあるチーズです。
青草を沢山食べるのでカロチンが豊富になり、チーズは黄色くなるのですよ。
スイスで学んだチーズ作りを元に、いすみ市の気候、環境にあった方法を模索する毎日です。

ひとつひとつ丁寧に手作りしているモッツァレラチーズ

酪農は生き物がいて成り立つ生活、生き物には本当に感謝です。
農地を貸していただいたり、野菜をおすそ分けしていただいたり気にかけ、見守り助けてくれる村の人たちに感謝です。

自然の中で子育てがしたい、自分達の食べる野菜やお米は自分たちで作れたらいいな、そんな夢も形になりつつあります。

生き物、食べ物、周りの人、環境や自然に感謝し大切にしながら、今後もおいしいチーズを作り続けていきたいです。